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    少ない光でも見えるキンメダイの秘密?

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    身は脂に富み、お刺身や煮付けで食べると美味しい『キンメダイ』は、美しい体色から『タイ』同様にお祝い事に用いられることがあるようです。

    『キンメダイ』は北海道釧路以南、世界の暖海域に生息していますが、松とうちゃんの故郷青森では、スーパーなどでおなじみのお魚で、キンメダイの煮付けが大好きでした!

    成魚は水深200~800mの深い岩礁域に生息していることから、我々ダイバーは水中でほとんど目にすることはありませんが、たてはえなわ漁などで漁獲されるそうです。

    スーパーの鮮魚コーナーやお魚屋さんで並んでいる『キンメダイ』は、全体が鮮紅色で美しい色をしていますが、海中で泳いでいるときは、背が朱色、腹は真っ白でなお艶やかです。

    『キンメダイ』は、光の弱い深海でも、少ない光でものを見ることができます。網膜の色素上皮層にタペータムと呼ばれるグアニンからなる光の反射層をもっていて、眼に入ってきた少ない光を反射させ、出ていくときにもう一度その反射光を利用するという原理です。

    『キンメダイ』は目が大きく瞳孔は緑色ですが、水上では金色に光って見えることからこの名があります。

    背びれは一つで、しりびれは前後に長く、おもに胸ビレを使って泳ぎます。

    産卵期は7~10月で抱卵数は100万~500万粒と多く数十万粒ずつ数回に分けて産卵します。稚魚から幼魚までは背ビレと腹ビレの軟条の一部が糸状に突出し、この時期のものが『糸引きキンメ』と呼ばれているのです。

    先日伊豆半島の稲取というところで、地物の『キンメダイ』が縁起ものとして紹介されていましたが、『タイ』より高級魚になった『キンメダイ』は、お刺身にして良し!シャブシャブで食べても良し!もちろん、煮付けて良し!と聞かされ、松とうちゃん、キンメダイがとっても恋しくなりました!

    -お生物講座078-