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半年水のない池に住むお魚の不思議
世界遺産の指定を受けるブラジル北東部に広がる世界一白いと言われる砂丘レンソイス(レンソイス・マラニェンセス国立公園)は、15万ヘクタールの真っ白な砂の大地「世界一白い砂丘」と言われています。
初めての撮影許可を得たNHKから「ダーウィンが来た!」で放送紹介されました。
半年ごとにやってくる雨季と乾季。雨季に大量の雨が降ると、真っ白な砂丘に青々とした無数の池が出現しますが11月の終わりにはほとんど池の水がなくなり池が消えてしまうのです。雨期の池にはお魚やカエル、カメがいます。
不思議なのは、「お魚たちはどこからやってくるのでしょう?」
その生態はよくわかっていないようですが、こんな説があります。
砂丘レンソイスには、乾季でも残る池がわずかにあり、小さな石英の砂の下には粘土層との間に地下水があります。残る池に住むお魚たちは、雨期に現れる無数の池とつながり移動するのではないか?またそれぞれの池では乾季の前に卵を砂の中に産みつけ、その卵は湿った砂中で生き続け雨期にはふ化し現れた池中で泳ぎ出すといいます。カエルは湿った砂中のもぐり半年そこで暮らし、カメはわずかに残った池を探し歩き回ったり、砂中で冬眠ならぬ乾季眠するようです。
世界一白く美しいと言われる砂丘レンソイスで、繰り広げられる生物たちの「生きる力」です。
(画像はNHKダーウィンが来た!より)