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    ダテハゼは恋路のセコム

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    最近、結婚願望が薄れ『独身貴族』生活を満喫している人が多いので はと思っています。婚姻関係より助け合いの関係『同棲』を選ぶカッ プルも多くなっていますね!松とうちゃんにとって『同棲』という言 葉の響きは、『神田川』の曲の響きです。自分の夢や目標の迷い道に 入り、社会的地位が未だ確率されていない弱い二人が寄り添って暮ら している風景です。 現代の『同棲』は違いますよね!お互い一緒にいることで、利を得て いる、自分にとってプラスになる、そんな関係ではないでしょうか? (違う理由もたくさんあると思いますが…)

    お互いが利益を得て一緒 にいる『相利共生』は、海の世界にはとっても多いんです。

    『共生』で有名なのがクマノミとイソギンチャクの関係です。クマノ ミはイソギンチャクの刺胞を持った触手(一種の毒を放つ)に守られ 暮らしています。イソギンチャクはクマノミから何を得ているのか分 からないので、この関係を『片利共生』という生物学者もいます。で も、松とうちゃんは違うと思っています。イソギンチャクはクマノミ の鮮やかな彩りで、一緒にいる光景はとっても綺麗で絵になっていま すよね!そして、クマノミは縄張り意識の強いやや攻撃的なお魚です。 そんなクマノミが、イソギンチャクを守っているのではないでしょう か?

    伊豆では、砂の海底によくダテハゼとテッポウエビが『共生』してい ます。南の暖かい海、沖縄や海外でもネジリンボウをはじめダイバー に人気のハゼがエビと『共生』しています。 お魚とエビは、全く異なる生物(食べる時は同じ海産物?)ですが、 お互い助け合い、お互いに利益を得ています。一緒に暮らす巣穴は、 テッポウエビが作りそこにダテハゼが棲ませてもらっています。目の 悪いテッポウエビに代わってダテハゼは巣穴の入り口で外敵から守る ため見張り役をしています。 テッポウエビは巣穴からせっせと砂を運びに外に出てくるのですが、 外敵が近づくと、ダテハゼは尾びれを振って「外にでるな!これ以上 先に進むな!」と知らせます。可愛いのは、入口近くでテッポウエビ の触角でダテハゼの体に触れて、合図を受け取っているのです。ダテ ハゼも危険が迫ると、巣穴を後退していき、最後には自分も反転して 巣穴に潜り込みます。 こう言う光景は、ダイバーの方は良く見ますよね!観察の時は、遠く からそっと近づき脅かさないように静かに見ます。テッポウエビが巣 穴の外で砂を運んでいる姿は、相当慎重に近づき、やや離れて見ない と見れません。見張り役のダテハゼがすぐ合図してしまいます。

    ところで、ダテハゼはテッポウエビが作った巣穴に棲ませてもらう、 テッポウエビは、ダテハゼに見張り役をお願いして守ってもらう、そ んな助け合いは分かりましたが、なぜ、エビは穴をせっせと掘るので しょう?

    テッポウエビの巣穴は約1mの長さ(深さ)にも及び、巣穴の奥は幾 つもの枝分かれしています。枝分かれした小部屋に繁殖相手をお招き するために、気に入られるよう幾つもの小部屋を作っているのです。 まるで、彼女をお誘いする「カラオケボックス」見たいです。そんな 恋人探しのためのお部屋をダテハゼは外敵から守ってあげているので すね!

    伊豆の海で、これらの『共生』を観察していると、浮遊しながら泳い でいる青白いハナハゼが見れることがあります。数匹でいることが多 いですが、ダイバーが近づくと、そこら構わずダテハゼとテッポウエ ビの巣穴に入ってしまいます。これも3者の『共生』と思われがちで すが、これは単なる居候でしょう。特に3者の契約関係はなく、ダテ ハゼとテッポウエビが仲良く助け合って暮らしている中に、一方的に お邪魔したものだと思います。 こう言う人、いますよね!人間社会にも!慎ましく二人の世界を作っ ている中に突然現れて恋仲を邪魔する人…

    こんな海中の生物模様を観察するのは、芸能人の関係や身近な二人の 関係、人間模様を観察するのと同様、とっても楽しいです。 海中生物の生態はとても不思議です。海中世界を覗くスクーバダイビ ングって楽しいですね!

    -お生物講座008-